Yaleで、遊んで学ぶ日々。
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囲碁、ときどきプログラミング、ところにより経済。
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VP8コーデックのビデオのデコードが出来なかったので色々試して結果的にうまくいった方法。
なんだかホームディレクトリにフォルダが増えて少し気持ち悪いけれど、とりあえずffmpegがVP8形式に対応するようになった。
http://ubuntuforums.org/showthread.php?t=786095
http://ubuntuforums.org/showpost.php?p=9868359&postcount=1289
なんだかホームディレクトリにフォルダが増えて少し気持ち悪いけれど、とりあえずffmpegがVP8形式に対応するようになった。
http://ubuntuforums.org/showthread.php?t=786095
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ffmpegは、デフォルトではいくつかの便利なコーデックをカバーしない(libmp3lameなど)。コーデックを拡張する方法は次の通り。
Ubuntu 11.04, 10.10, 10.04 の場合は以下。
sudo apt-get install ffmpeg libavcodec-extra-52
Ubuntu 11.10, 12.04 の場合は以下。
sudo apt-get install ffmpeg libavcodec-extra-53
ソース。
Ubuntu 11.04, 10.10, 10.04 の場合は以下。
sudo apt-get install ffmpeg libavcodec-extra-52
Ubuntu 11.10, 12.04 の場合は以下。
sudo apt-get install ffmpeg libavcodec-extra-53
ソース。
ニコニコ生放送で、コンピュータ囲碁のZenが武宮正樹九段に挑むという企画が行われた。まずは5子で一局、その後一番手直りでもう一局うつ。企画へのリンク。
1局目(5子)。右下を丸取りされるも、上辺の黒地が大きく黒に10目ほど残った。モンテカルロ法を使ったアルゴリズムで動いているZenは、「弱いから取られた」のではなく、「助けないほうが勝つ確率が高いから助けなかった」ということになる。右辺から下辺にかけて白地が大きく、上辺の模様もまだ削減の余地がありそうで、黒が勝つのは大変に見えたのだが、どうも武宮九段は多少中盤以降緩んだらしい。コンピュータ碁は、局面が単純になる終盤に尻上がりに強さが上がる。結局上手いこと黒が残した結果になった。
5子で10目ならきっと4子なら武宮九段が勝つだろう、というのは勝手読み。Zenは大差勝ちを重視しない。簡単で1目勝つ手と、複雑だけど間違えなければ20目勝つ手があれば、Zenは前者を選ぶ。Zenは常時シミュレーションで何万回も後の手順を打ち切って勝つ確率を計算しているのだが、その中には当然「受け間違って負けた」ケースも出てくる。100%1目残せる手があるなら、95%で20目勝つが5%は負ける手は選ばない。必然的に、局面を単純にしようという戦略になるから、置き碁を勝つにはしぶとい仕組みになっている。
2局目(4子局)。序盤、左上から石が競り合う。手筋の応酬で結局白が上辺で黒の一団を取るも、若干凝り形で取らされた感触もある。開発者はZenに手筋を教えていないらしい。教えられていないけど、シミュレーションで気づくのだそうだ。たぶん、一度発見した筋を蓄積することもしていないと思う。つまり、毎回ゼロからスタートしてその筋に辿り着く。なんともピュアだ。
中央に取り残された白石が下辺に収まるまでに多少右辺が固まり、左上の大寄せに回られて大差。最後は、ヨセを緩めに緩めてそれでも20目残した。
今回の対局では、局面を単純化して勝つという姿と、石がぶつかった時の鋭さの両方を見ることができて、しかもZenの2勝という予想外の結果まで出て、大成功の企画だったと思う。
ただし、王メイエン九段が書いていたが、Zenをはじめモンテカルロ法で動く囲碁プログラムは、囲碁を解いているわけではない。プログラムは、なぜそれが良い手なのかを説明できない。答えは「やってみたらうまくいったから」。変な話、「Zenの嫌がる打ち方」を研究する余地もある。→メイエン事件簿
それから、Zenは勝っている時には局面を単純化する傾向にあるから、リードを守り切るのに長けている。今後置き石が減るにつれて、プロ相手だと序盤にリードを許す展開になると思う。そうすると、今度は単純には勝てないから、勝負手を連発するようになる。リードを守る打ち方から逆転を狙う打ち方になるので、今度は違う筋肉が必要になる。だから、一般的には置き石1つで10目ほどの差と言われているけど、たぶんコンピュータ碁についてはそれよりもう少し大きいのではないか。プロと2子局あたりで一度停滞期に入るのではないかと、勝手に予想しておこう。ちなみに、Zenは現在KGS6dだそうだから、僕から見たら遥か雲の上。アマチュアのトップレベルにはそろそろ到達しそうだ。
多分すでに色々開発者は試していると思うけど、Zen同士を対局させて序盤の定石選択のデータを取ったりすると、星と小目の長短が分かってくるかもしれない。また、現状ほぼ感覚的にしか捉えることができない「厚みの価値」も、だんだんと分かってきているらしい。神の一手はコンピュータが見つける、かも。
1局目(5子)。右下を丸取りされるも、上辺の黒地が大きく黒に10目ほど残った。モンテカルロ法を使ったアルゴリズムで動いているZenは、「弱いから取られた」のではなく、「助けないほうが勝つ確率が高いから助けなかった」ということになる。右辺から下辺にかけて白地が大きく、上辺の模様もまだ削減の余地がありそうで、黒が勝つのは大変に見えたのだが、どうも武宮九段は多少中盤以降緩んだらしい。コンピュータ碁は、局面が単純になる終盤に尻上がりに強さが上がる。結局上手いこと黒が残した結果になった。
5子で10目ならきっと4子なら武宮九段が勝つだろう、というのは勝手読み。Zenは大差勝ちを重視しない。簡単で1目勝つ手と、複雑だけど間違えなければ20目勝つ手があれば、Zenは前者を選ぶ。Zenは常時シミュレーションで何万回も後の手順を打ち切って勝つ確率を計算しているのだが、その中には当然「受け間違って負けた」ケースも出てくる。100%1目残せる手があるなら、95%で20目勝つが5%は負ける手は選ばない。必然的に、局面を単純にしようという戦略になるから、置き碁を勝つにはしぶとい仕組みになっている。
2局目(4子局)。序盤、左上から石が競り合う。手筋の応酬で結局白が上辺で黒の一団を取るも、若干凝り形で取らされた感触もある。開発者はZenに手筋を教えていないらしい。教えられていないけど、シミュレーションで気づくのだそうだ。たぶん、一度発見した筋を蓄積することもしていないと思う。つまり、毎回ゼロからスタートしてその筋に辿り着く。なんともピュアだ。
中央に取り残された白石が下辺に収まるまでに多少右辺が固まり、左上の大寄せに回られて大差。最後は、ヨセを緩めに緩めてそれでも20目残した。
今回の対局では、局面を単純化して勝つという姿と、石がぶつかった時の鋭さの両方を見ることができて、しかもZenの2勝という予想外の結果まで出て、大成功の企画だったと思う。
ただし、王メイエン九段が書いていたが、Zenをはじめモンテカルロ法で動く囲碁プログラムは、囲碁を解いているわけではない。プログラムは、なぜそれが良い手なのかを説明できない。答えは「やってみたらうまくいったから」。変な話、「Zenの嫌がる打ち方」を研究する余地もある。→メイエン事件簿
それから、Zenは勝っている時には局面を単純化する傾向にあるから、リードを守り切るのに長けている。今後置き石が減るにつれて、プロ相手だと序盤にリードを許す展開になると思う。そうすると、今度は単純には勝てないから、勝負手を連発するようになる。リードを守る打ち方から逆転を狙う打ち方になるので、今度は違う筋肉が必要になる。だから、一般的には置き石1つで10目ほどの差と言われているけど、たぶんコンピュータ碁についてはそれよりもう少し大きいのではないか。プロと2子局あたりで一度停滞期に入るのではないかと、勝手に予想しておこう。ちなみに、Zenは現在KGS6dだそうだから、僕から見たら遥か雲の上。アマチュアのトップレベルにはそろそろ到達しそうだ。
多分すでに色々開発者は試していると思うけど、Zen同士を対局させて序盤の定石選択のデータを取ったりすると、星と小目の長短が分かってくるかもしれない。また、現状ほぼ感覚的にしか捉えることができない「厚みの価値」も、だんだんと分かってきているらしい。神の一手はコンピュータが見つける、かも。
もし都合がついたら今年はDCへJessup観戦にいってみよう(今年は京大が日本代表、母校早稲田は何か特別枠で参加するらしい)、ということで問題文を読んでみた。→問題文はこちら
読んでみての感想・・・めちゃめちゃ難しいんじゃないか、これ・・・。すごい複雑。管轄権・主権免除・国家承認・武力行使・国際機構法など、国際法のあらゆる分野が盛り込まれているし、さらに独自につくられた架空の条約の解釈も行わなければいけない。
王道中の王道、重量級の問題だ。このテーマで国際大会に出られる後輩達が羨ましくもある。
事件概要。
The Case concerning the Temple Mai-Tacao
* 事件名に出てくる寺院は、AとRの間に位置する何やら重要な文化遺産で、この帰属を巡って数十年前に戦争があった。結局、この寺院はA側に帰属する、ということで合意し、今に至る。また、その寺院は今では世界遺産に認定されている。
* 実は、その戦争の最中、Aの軍人がRの農民に強制労働を課していた、ということが分かっている。しかし、終戦条約では、戦争中における行為についての国家および私人による訴訟を互いに放棄する旨の条項がある。
* 後にRは、他の数カ国と地域的人権条約(ENC)を結んだ。このグループはのちにENIという経済協力機構を構成し、最近成長中。
* 最近Aの大統領に就任したGreenさんは、ENI寄りの政策を取る。まず、ENCに加盟(acceded)、ただし、ENC人権裁判所の強制管轄権に関する条項だけは、ENI加盟が承認されるまで留保した。
ここまでは、すごく平和。すべてが順調だったのだけど・・・
* 戦争中の強制労働を描いた映画が公開され、社会の関心を集める。
* この強制労働問題について、人権団体がAで訴訟を起こそうとしたところ、終戦条約の放棄条項を理由に棄却された。そこで今度はRで訴訟を起こそうとしたところ、同じ理由で棄却された。
* そこで、その人権団体はENC裁判所に提起する。すると、「第3国との条約を理由にENCの義務を免れない」として、Rに裁判の見直しを要求する結果。これを受けて、Rは国内裁判を再開し、結局人権団体の主張を認める判決を出す。
* このあたりから、Aの国内情勢が怪しくなってくる。Green大統領のENI寄り政策が批判され始める。色々あって、結局クーデターが起こってAndler将校が暫時政府をつくる。GreenさんはRへ亡命し、そこで亡命政府樹立を宣言する。
* Andler政権は、A国内のGreen支持者の集まる村を攻撃し、文民を含む死人が出る。ENIはAndlerの軍事施設を爆撃する。
* Andlerは寺院のあるあたりに潜伏し、「これ以上攻撃すると、この世界遺産を壊すぞ」と脅す。ENIは攻撃を止めなかったので、実際に世界遺産の一部が破壊された。そうしたらENIも攻撃を止めた。
-------------------------------------------------------------------------------
論点
(a) Andler政権は正当な政府であるか、したがって、A国を代表してICJにて争うことができるか。
(b) Rは、Aの軍事施設空爆につき国家責任を負うか。
(c) R国内裁判所による、過去の戦時中の強制労働についての判決は国際法に反するか。
(d) Aによる寺院の破壊は国際法に反するか。
整理
(a) は国家承認の問題か。勉強したことはないからさっぱり分からない。
(b) はNATOによるユーゴ空爆を連想させる。そのあたりがリーディングケースか。また、亡命政府がRにあることで、「同意」があったという主張もありえる。攻撃がENI名義で行われた、という点については、NATOの事例からしても難しいと思う。
(c) まず終戦条約とENCの矛盾が1つのポイント。「後法は前法を廃す」の理屈で言えば、ENCが優先する。一方「特別法は一般法に優先する」の法理でいくと、終戦条約の方が特別法であるので、終戦条約が適用される。また、主権免除の問題もあって、R側は人権侵害に関しては主権免除が適用されない旨を主張するのだろう。
(d) これは・・・どうなんだろう。自国内の世界遺産を破壊した、という事件なので、スタンディングの問題がありそうな気がするが。そこが解決したとして、あとは緊急避難あたりがポイントか。
読んでみての感想・・・めちゃめちゃ難しいんじゃないか、これ・・・。すごい複雑。管轄権・主権免除・国家承認・武力行使・国際機構法など、国際法のあらゆる分野が盛り込まれているし、さらに独自につくられた架空の条約の解釈も行わなければいけない。
王道中の王道、重量級の問題だ。このテーマで国際大会に出られる後輩達が羨ましくもある。
事件概要。
The Case concerning the Temple Mai-Tacao
* 事件名に出てくる寺院は、AとRの間に位置する何やら重要な文化遺産で、この帰属を巡って数十年前に戦争があった。結局、この寺院はA側に帰属する、ということで合意し、今に至る。また、その寺院は今では世界遺産に認定されている。
* 実は、その戦争の最中、Aの軍人がRの農民に強制労働を課していた、ということが分かっている。しかし、終戦条約では、戦争中における行為についての国家および私人による訴訟を互いに放棄する旨の条項がある。
* 後にRは、他の数カ国と地域的人権条約(ENC)を結んだ。このグループはのちにENIという経済協力機構を構成し、最近成長中。
* 最近Aの大統領に就任したGreenさんは、ENI寄りの政策を取る。まず、ENCに加盟(acceded)、ただし、ENC人権裁判所の強制管轄権に関する条項だけは、ENI加盟が承認されるまで留保した。
ここまでは、すごく平和。すべてが順調だったのだけど・・・
* 戦争中の強制労働を描いた映画が公開され、社会の関心を集める。
* この強制労働問題について、人権団体がAで訴訟を起こそうとしたところ、終戦条約の放棄条項を理由に棄却された。そこで今度はRで訴訟を起こそうとしたところ、同じ理由で棄却された。
* そこで、その人権団体はENC裁判所に提起する。すると、「第3国との条約を理由にENCの義務を免れない」として、Rに裁判の見直しを要求する結果。これを受けて、Rは国内裁判を再開し、結局人権団体の主張を認める判決を出す。
* このあたりから、Aの国内情勢が怪しくなってくる。Green大統領のENI寄り政策が批判され始める。色々あって、結局クーデターが起こってAndler将校が暫時政府をつくる。GreenさんはRへ亡命し、そこで亡命政府樹立を宣言する。
* Andler政権は、A国内のGreen支持者の集まる村を攻撃し、文民を含む死人が出る。ENIはAndlerの軍事施設を爆撃する。
* Andlerは寺院のあるあたりに潜伏し、「これ以上攻撃すると、この世界遺産を壊すぞ」と脅す。ENIは攻撃を止めなかったので、実際に世界遺産の一部が破壊された。そうしたらENIも攻撃を止めた。
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論点
(a) Andler政権は正当な政府であるか、したがって、A国を代表してICJにて争うことができるか。
(b) Rは、Aの軍事施設空爆につき国家責任を負うか。
(c) R国内裁判所による、過去の戦時中の強制労働についての判決は国際法に反するか。
(d) Aによる寺院の破壊は国際法に反するか。
整理
(a) は国家承認の問題か。勉強したことはないからさっぱり分からない。
(b) はNATOによるユーゴ空爆を連想させる。そのあたりがリーディングケースか。また、亡命政府がRにあることで、「同意」があったという主張もありえる。攻撃がENI名義で行われた、という点については、NATOの事例からしても難しいと思う。
(c) まず終戦条約とENCの矛盾が1つのポイント。「後法は前法を廃す」の理屈で言えば、ENCが優先する。一方「特別法は一般法に優先する」の法理でいくと、終戦条約の方が特別法であるので、終戦条約が適用される。また、主権免除の問題もあって、R側は人権侵害に関しては主権免除が適用されない旨を主張するのだろう。
(d) これは・・・どうなんだろう。自国内の世界遺産を破壊した、という事件なので、スタンディングの問題がありそうな気がするが。そこが解決したとして、あとは緊急避難あたりがポイントか。
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