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Yaleで、遊んで学ぶ日々。

Yaleで、遊んで学ぶ日々。

囲碁、ときどきプログラミング、ところにより経済。
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ここ1週間で大分寒くなった。ニュースなどは全く見ていないので分からないけれども、感覚的には日本でいう12月くらいな気がする。

寮にはheaterが備え付けになっていて自分では(たぶん)操作できない(自分で操作できないのかと思っていたけど始動後の温度調節はできるらしい)。別の寮に住む友人はめっちゃ寒いのにheaterの始動は明日で凍えるなんて言っている。一方僕はどうも暑すぎて頭がぼうっとして嫌だなと思うときもある(したがってこれは今後は解決される見込み)。個々人の好みに合わせて温度をコントロールさせてくれないのは何でだろう。安全のため? 無駄遣い防止のため? 

一昨日からくしゃみと目の痒みに襲われている。原因としては、(a) 夜更かしが祟って風邪をひき、目が痒いのは寝不足のせい (b) 季節が変わり何らかの花粉が飛び始めアレルギー症状を引き起こした (c) 部屋の掃除を怠っていたため塵と埃がアレルギー症状を引き起こす程に溜まった、の三者が有力。

(a) かなぁと思っていたけど、どうも目の痒みが寝ても改善しないので変だなと思っていた。(b) のようなことも時には起こるらしいけどすぐには調べようがない。(c) であると困るので今日は掃除機をかけてみた。もし明日に改善が見られるようならどうやら(c) である可能性が高くなる。
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航空券をweb上で注文してクレジットカードで支払おうとしたところ、declineされましたと言われた。しばらくはチケットをキープしておくから早く問題を解決して連絡しろとemailをもらう。

さっそくカード会社にskypeで電話をかけてみたところ(日本のカードなので国際電話)、どうも毎月の限度額が10万円らしく、航空券は14万以上するので支払うのはまず不可能だということが明らかになった。

僕「限度額を引き上げられないですかね」
オペレータ「今担当の部署におつなぎしますのでお待ちください」
あーぁ、始まった。こっちは国際電話なんだっての。
オ「今混み合っておりますので折り返しご連絡差し上げてもよろしいでしょうか」
あれ? 固定電話からskypeってどうかけるんだっけ? そもそもそれはできるの?
僕「インターネットの電話なんで電話を受ける方法が分からないです」
オ「そうですか・・・。少々お待ちください」
ちょっとごねる形になってしまった。でも本当のことだから仕方ない。カード会社の回転率に負の影響を振りまく。
オペレータ2「事情は伺いました。お客様は2月と3月に延滞の履歴がございますので直ちに引き上げるのは難しいというご対応になってしまいます」
僕「つまり出来ないってことですか」
オ2「そうですねぇ。引き上げるのは難しいというご案内になってしまいます」

対応だとか案内だとか、これはまた奇怪な返答だ。意味が分かりません。交渉の余地がありそうで実は全くないというパターンだと判断し、すぐ切った。大体「対応になる」とか「案内になる」とか失礼だ。自分は悪くないけどマニュアルにそう書いてあるんですよってことだろうか。自分んとこの企業の方針なんだから「これが私達のサービスなんです、ごめんなさい」と堂々と示して欲しい。

さて支払いはどうしようか、ということで今度は航空券をキープしてくれているホームページの連絡先へ電話をかけてみる。今度は英語だ。
僕「クレジットカードがdeclineされたって件だけど、原因は限度額が1000ドルくらいまでだったからだったんです」
Operator「それで限度額を引き上げる手続きをしてくれたの?」
僕「いや、どうも僕は引き上げられないらしい」
O「じゃぁ払えないってこと? 別のクレジットカードはないの。」
僕「ないんです。Debitカードか小切手で払えないですか。」
O「Debitカードの表にVISAとかMASTERって書いてある?」
僕「あります」
O「じゃぁOKよ」

何だいOKなのかい。Web上では支払い方法"credit card"しかなかったからわざわざ為替手数料の損のあるクレジットカードにしたんだけどね。どうも"credit card"ってのは両義に使うことがあるらしくいまいち場面場面でよく分からなかったりする。

O「Reservation codeを教えてください」
Reservation codeというのはアルファベットの羅列だ。
僕「はい。FL...」
O「F like father?」

????
何言っているんだ?
僕「何言ってるんだか分かりません」
O「F like father?」
やっぱり分からない。なぜ父さんがここで出てくる? 
O「あなたがどのアルファベットを言っているのかいまいちハッキリ聞こえないから、Aだったら"apple"のA、Bなら"boy"のBみたいに言って欲しいって言っているのよ」

何それ! 初めての経験だ。
僕「あぁ、なるほど。F like father, L like love,...」
Loveって。自分のボキャブラリを露呈するようで恥ずかしい。

その後ネットで銀行口座を確認したらきっちり航空券代金が引かれていて、E-ticketもほどなく届いた。何とか帰国できそうだ。

秘書君」というフリーソフトをインストールした。

ワークショップとかセミナーとか、最新の研究についてのプレゼンテーションに参加するのは1年目には義務ではないんだけど、時には時間の合間に参加することが推奨されている。自分でも時々興味のあるテーマについては行ってみようとは思うのだけど、いざその日になってみると宿題やら講義やらで疲れていて忘れてしまっていたりする。スケジュール管理は今まではほぼ頭の中でやっていたのだけど、歳のせいか言語のせいか最近パンク気味だ。スケジュール帳を利用する手もあるけど、情報のほとんどはemailやwebで受け取るのでPC上でコピー&ペーストでメモする方が得策だと思われた。

秘書君は常駐型のスケジュール管理ソフトで、色々機能はあるんだろうけど最低限できることとしては予定を書き込んでおいて「~日前に教えてくれ」と言っておくと思い出させてくれる。入力もシンプルなのでそんなに手間にもならない。

しかしそれ以上に驚くべき機能がある。昨日Macroeconomicsの宿題をやっていたら、秘書君が突然「もう2時間も働いておられます。一休みされてはいかがですか」と言って来た(右下のタスクバーに常駐しているので、そこに吹き出しが現れる)。 それでもそのまま作業を続けていたら「もう4時間も働いておられます。一休みされることを強くお薦めします」と来た!

このソフトウェアへのコメントに「秘書君に癒される」というのがあったけど、なるほどこういうわけか。そんな風に心配されたら、24時間働き続けたら何て言ってくれるのか確かめたくなる。

秋学期の始まる前日にNYに行ったところで更新が途絶えるあたりなかなか象徴的だと思うけど、忙しい。日本の大学院1年目と比較してみると
・各授業が週に2回ある。
・各科目で週に1回宿題を出る。
・授業がたいてい朝8-9時から
・家が近い。
・授業が英語。
そういうわけで忙しい。


先週一時期英語が全く聞き取れなくなった頃があって、何がどうなったんだと思っていたら、どうも頭で考えすぎだったのだと気付いた。しっかり聞こうとしているうちに単語ごとのリスニングをしていたらしい。「聞くともなく全体を聞く」というのが本当に聞くってことらしい(ん?)。


学部の講義に加えて外国人用の英語の授業が今週から始まった。日常会話から学ぶのが一番の近道って言う人もいると思うけど、確かに一理あるけど僕はどうしても相手に悪いなと遠慮してしまって悪循環にはまりかねないので、授業って形から入るのもアリなんじゃないかと思う。


ベーコン、玉葱、ジャガイモ、ネギで偽親子丼を作ってみたら思いの外美味しかったのでこれからヘビーローテーションになりそう。

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寮の屋上に出られることに気付いた。晴れた日の午後は本当に気持ちがいい(今のところ)。

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最近の趣味はネットで日本のドラマを見ること。コードブルーを見ていた。夏のクールが終わってしまって寂しい。33分探偵って本当につまらないね。

日本の友達が今New Yorkにいるというので、会うことになった。9月3日から授業が始まるので9月2日日帰りの旅だ。旅とはいってもローカルな鉄道で2時間弱だから、群馬・栃木あたりから東京へ出てくるようなものだ。長旅のように感じるのは慣れないせいだろう。
 
昼までに着きたかったので朝7時頃に起きるて準備をしていると、財布がないことに気付いた。そんなバカな。鞄をひっくり返してもポケットを引っ張り出しても引き出しを開けてみてもどこにもないのだ。財布の中には現金40ドル程度と日本のクレジットカードと米国のATMカードが入っている。金額はまぁ痛くないがクレジットとかキャッシュカードの手続きがいかにも面倒だ。あと、重要なことに財布自体が2万円ほどする。1ヶ月かけて整えてきた生活準備が肝心の学期前日に台無しだ。お先真っ暗。
 
予備の財布には別のクレジットカードが数枚と4000円が入っていた。それから学生証には20ドル札が挟んであり、これで全財産だ。これでNew Yorkへ行くのは何とも心細い。それ以上に何よりこんな状態でNew Yorkへ行っても心ここにあらずで楽しめないし。とにかくまずは必要な手続きを踏むことは先決で行くかどうかは後で決めよう。
 
ATMカードを乱用されれば生活すら危うい。とりあえず銀行口座の履歴をオンラインで確認してみると使われた形跡はない。前日には買い物を全くしていなかったので前々日以前に失くした可能性もあると思い警察に問い合わせてみても、それらしいものは届いてないと言われただ調書だけを取りに警察官がすぐやって来た。警察官は名前と連絡先を確認すると、財布をどこでなくしたのかと聞いてきた。それが分かれば苦労はないと思うんだけど。仕方がないので最後に使ったと思われる場所を答える。さらに中身を聞かれたので現金とカードが入っていると言うと、カード類はすぐにキャンセルするようにと言って去っていった。失くした財布なんて戻ってこないと思っているんだろうな。カードのキャンセル。これがまた重い作業だ。
 
日本から持ってきたクレジットカードについては電話番号が分からなかったのでインターネットで調べてみると海外で紛失した場合用の問い合わせ先がすぐに見つかった。かけてみると日本人のオペレーターにつながりホッとする。どこで失くしたんですかという質問にアメリカのコネチカット州ですと答えたら、この人は「海外ですか!?」と予想外な様子だったのでどうやら電話は一括で日本に向かっているようだ。使用履歴を調べてもらい、ここ2,3日は使われていないことを確認しホッとする。一度止めてしまうと日本に戻らないと再発行が効かないとのこと。これについてはまだ何種類かカードがあるのでまぁ大丈夫だ。それにしても日本のオペレーターはよくも悪くも丁寧だと思う。
 
次に銀行のATMカードについて電話しようとしたが、機械音相手で認証がうまくいかないので直に銀行に出向くことに。銀行に着いて事情を説明すると、すぐに停止して新しいカードの手続きをし、さらにそれが届くまでのための漸次的なカードを用意してくれるとのこと。このスピード感がすごい。30分くらいで全て終了してしまった。銀行員はTシャツで口笛を吹きながら「このシステムとろい」とかぼやいていた。
 
これで晴れて財布本体とクレジットカードに現金40ドルを失った他は復元した。所要時間わずか2時間半。今から行けば1時くらいには着けるということでNew Yorkへ向かう。

New York, Grand Central駅で日本人2人と待ち合わせる。友人は日本のインターンシップで知り合った女の子でもう一人はこれから友人になる男性だ。男性の方がNew Yorkに住んでいる。

会ってとりあえず昼がまだだったのでベトナム料理屋に案内してもらう。僕があるメニューを注文すると店員が顔をしかめて「それはベジタリアンなのよ」と言う。???だったら何なんだろう。時には肉の入っていない料理を食べたい日もあっていいじゃないか。店員が、いやだからベジタリアンですからみたいな態度なのでこれは引けないと思って断固それを注文した。料理は特に癖も(普通のベトナム料理以上には)なく、首を傾げるようなことはないと思うのだけど。

食事をしていると知らない番号から電話がかかってきた。出てみると調書を取りに来た警察官だ。見つかったのか?と思ったら財布の色と材質を聞き忘れたから教えろとかとぼけたことを言っている。上司に聞き取りの至らなさを叱られたのだろうか。

New Yorkの街並みは、どこか東京を思い出させるところがある。地下鉄システムがあって沢山の人がいる環境に少し驚いた。New Havenってのはやっぱり田舎なんだなと改めて思う。こういう華やかな雰囲気は確かに欠けていたみたいだ。住んでいる当の彼はすぐ飽きるって言っていたけど。

World Trade Center、Wall街とかを回った後で自由の女神を見るために船に乗る。海はただただ広くて奇麗だと思う。海から見るNew Yorkは背の高いビルディングがにょきにょきと生えていてどこか奇妙だ。

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せたが屋というラーメン屋で夕食にした。どうやら日本からのチェーン店らしい。ここのラーメンは量がアメリカナイズされている(もともと大盛りな店かもしれないけど)他は日本のラーメンだ。いわゆる和食ではなく日本に実際あるようなレストランというのはNew Havenにはない。New Yorkはこの辺も都会だ。

食事をしていると寮の友人から電話がかかってきた。「財布があったよ。遊戯室」。まじかよ! そこは結構捜したんだぜ。どうも卓球をしている時に彼の友人が見つけたらしい。ありがとう。中に入っているお金の一部で何かご馳走するよと言ったらそんな必要はないと言われた。日本っていうのはそういう国なんだと言って沢山お礼を言って切った。米国に住んでからはじめてappreciateを使った。とにかくこれで損失はマルイカード1枚だけだ。キリンでも頼みたい気分だったけど翌日は授業初日なので止めておいた。

帰りの電車から見た途中の駅の風景が奇麗だった。何とかportだから港町かな。New Yorkへはこれから何度も来るだろう。この景色は、だからこれから僕の日常になる景色なんだ。これから5年間住むんだってことを改めて実感する。New Yorkを訪れてVisitor気分が抜けるというのもどこか不思議だけど。
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