Yaleで、遊んで学ぶ日々。
Yaleで、遊んで学ぶ日々。
囲碁、ときどきプログラミング、ところにより経済。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ある秋の日に近所の通りを歩いていると、路上に停めた車の中から呼ぶ声がする。
「荷物を運ぶのを手伝ってくれませんか」
New Havenは治安がよくない。注意しなくてはいけないところである。相手が中年のおばさんだったので手伝うことにする。
どこまで運ぶのかと尋ねると、music schoolまでと言う。Yaleのmusic schoolは随分離れたところにあるはず。おかしい。でも自分がリスニングをしくじっただけかもしれないのでこういう場合はあんまり気にしない。後から分かったことだが、大学内の音楽学部ではなくて、別のNeighborhood Music Schoolというやつだったらしい。来たばかりの頃のオリエンテーションで名前だけは聞いたことがあるのを思い出した。こんな近所にあったのか。
彼女はそのmusic schoolの教官だったらしい。楽器は弾くのかと聞かれたので昔にちょっとだけギターを、なんてしらじらしい会話を交わす。
さほど重くもないけどかさのある荷物を運び終わると、彼女はお礼にと言ってコンサートのチケットをくれた。彼女はNew Haven Symphony Orchestraのクラリネット奏者でもあるのだそうだ。この辺で活動しているオーケストラというのは大体3つあって、Yale大学の学部生によるYale Symphony Orchestra, 同じく大学院生によるPhilharmonia Orchestra of Yale, それから大学とは直接関係のないNew Haven Orchestraである。このうち、Philharmoniaだけは無料で(なぜか学部生の方は有料である)、何人か知り合いがいることもあって時間があれば聴きにいっている。そういうわけで、New Haven Symphonyの演奏を聴く初めての機会を得たわけだ。寮の友人のこの話をしたら、「ついてった先に屈強な男たちが待ち構えていたらどうすんの」と言われた。
そのコンサートに1月29日に行ってきた。いつもの無料のコンサートと違ってどうも回りの年齢層が高い。僕らは最年少じゃないかってくらいだ。
曲目は
Bernstein, Candide Overture
Rachmaninov, Rhapsody on a Theme of Paganini
Elgar, Symphony No 2 in Eb Major, Op 53.
Bersteinは始めから終りまで軽快な調子で、恰幅のいい指揮者がちょこまかと動くのがコミカルで楽しい。片平元みたいにジャンプはしなかったけどそれに近い屈伸運動が見られた。Rachmaninovの時はPianoで指揮者で見えなくなった。連れの人が言うには、ピアニストが美人だから指揮者がじろじろ見ないようにピアノでシャットアウトしているんだそうだ(そんなわけない)。のだめで出てきたのとは別の曲だけど、こっちもすごくロマンティックなメロディ。Elgarは、ちょっとダレた。なんか起承転結がないっていうか。まぁ疲れたのかな。
今までで一番楽しめたコンサートだった。これまで行ったPhilharmoniaのコンサートは現代曲が多くて、意図的に入れられた不協和音などがしばしば僕の理解を超えていたから、今回のような単純に「楽しい」とか「綺麗な」曲は聞きやすかった。次はもっと小さいホールの、ピアノとかギターのコンサートに行きたい。さて、どこかに困っているピアニストはいないかな…。
「荷物を運ぶのを手伝ってくれませんか」
New Havenは治安がよくない。注意しなくてはいけないところである。相手が中年のおばさんだったので手伝うことにする。
どこまで運ぶのかと尋ねると、music schoolまでと言う。Yaleのmusic schoolは随分離れたところにあるはず。おかしい。でも自分がリスニングをしくじっただけかもしれないのでこういう場合はあんまり気にしない。後から分かったことだが、大学内の音楽学部ではなくて、別のNeighborhood Music Schoolというやつだったらしい。来たばかりの頃のオリエンテーションで名前だけは聞いたことがあるのを思い出した。こんな近所にあったのか。
彼女はそのmusic schoolの教官だったらしい。楽器は弾くのかと聞かれたので昔にちょっとだけギターを、なんてしらじらしい会話を交わす。
さほど重くもないけどかさのある荷物を運び終わると、彼女はお礼にと言ってコンサートのチケットをくれた。彼女はNew Haven Symphony Orchestraのクラリネット奏者でもあるのだそうだ。この辺で活動しているオーケストラというのは大体3つあって、Yale大学の学部生によるYale Symphony Orchestra, 同じく大学院生によるPhilharmonia Orchestra of Yale, それから大学とは直接関係のないNew Haven Orchestraである。このうち、Philharmoniaだけは無料で(なぜか学部生の方は有料である)、何人か知り合いがいることもあって時間があれば聴きにいっている。そういうわけで、New Haven Symphonyの演奏を聴く初めての機会を得たわけだ。寮の友人のこの話をしたら、「ついてった先に屈強な男たちが待ち構えていたらどうすんの」と言われた。
そのコンサートに1月29日に行ってきた。いつもの無料のコンサートと違ってどうも回りの年齢層が高い。僕らは最年少じゃないかってくらいだ。
曲目は
Bernstein, Candide Overture
Rachmaninov, Rhapsody on a Theme of Paganini
Elgar, Symphony No 2 in Eb Major, Op 53.
Bersteinは始めから終りまで軽快な調子で、恰幅のいい指揮者がちょこまかと動くのがコミカルで楽しい。片平元みたいにジャンプはしなかったけどそれに近い屈伸運動が見られた。Rachmaninovの時はPianoで指揮者で見えなくなった。連れの人が言うには、ピアニストが美人だから指揮者がじろじろ見ないようにピアノでシャットアウトしているんだそうだ(そんなわけない)。のだめで出てきたのとは別の曲だけど、こっちもすごくロマンティックなメロディ。Elgarは、ちょっとダレた。なんか起承転結がないっていうか。まぁ疲れたのかな。
今までで一番楽しめたコンサートだった。これまで行ったPhilharmoniaのコンサートは現代曲が多くて、意図的に入れられた不協和音などがしばしば僕の理解を超えていたから、今回のような単純に「楽しい」とか「綺麗な」曲は聞きやすかった。次はもっと小さいホールの、ピアノとかギターのコンサートに行きたい。さて、どこかに困っているピアニストはいないかな…。
PR
スリキレ << | HOME | >> Problem sets chain |
Calender
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
Search in This Blog
Latest Comments
[03/30 川内のばば山田]
[03/30 川内のばば山田]
[08/06 Aterarie]
[07/05 Agazoger]
[07/01 Thomaskina]
Latest Posts
(11/16)
(04/28)
(04/16)
(04/11)
(04/05)
Latest Trackbacks
Category
Access Analysis