Yaleで、遊んで学ぶ日々。
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囲碁、ときどきプログラミング、ところにより経済。
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バンキシャ!がオリンピックのフィギュアスケートの審判が採点している様を隠し撮りしたらしい。その放送内容はYoutubeにupされている。→動画へのリンク。
まず、隠し撮りはやるべきではなかったと思う。国際スケート連盟 (ISU) は、票の取引を行いにくくする目的で審査を匿名にしているわけで、審判の個人が特定できるような後姿を放送するのはISUのポリシーに反する。そもそも、キムヨナと浅田真央の評価点 (GOE) の差を見たいだけなら、Web上に公開されているのだからそっちを放送すればいい。→スコアへのリンク。隠し撮りを報道したのはただ単に映像のインパクトを大きくしただけにすぎない。そのために後姿を公開されてしまった審判が可哀想。
難度の高いトリプルアクセルにもっとGOEを与えるべきでは、というのが放送の趣旨のようだが、GOEはそもそも出来栄えを7段階評価するものなので、難度が高い技だからといって下駄を履かせるのは的外れだ。とはいえ、ルールが難度の高い技に挑戦する誘引を下げているというのもおそらく事実だと思う。評価方法についてのWikipediaを見ながらちょっと考えてみた。理解が間違えっていたら申し訳ない。
フィギュアスケートの総合得点は、技術点+構成点-ディダクションで計算されるらしい。このうち、技術点は基礎点+評価点で計算されて、そのうち基礎点は技の名前だけで決まり主観の入り込む余地はほとんどないらしい。今話題になっているのは評価点 (GOE) のつけ方だ。
評価点は技の出来栄えを7段階で評価したものだが、審判が '+2' をつけたからといってGOEが2点加算されるわけではない。技に応じて7段階評価からGOEへの変換は変わる。この変換表はICU rule 322 に載っているらしい。たとえば、アクセル以外の2回転ジャンプの場合、各評価に対するGOEは、
-1.0 -0.6 -0.3 +0.5 +1.0 +1.5
となる(それぞれ -3, -2, -1, +1, +2, +3 の時に対応)。
一方で、2回転アクセルでは
-2.5 -1.6 -0.8 +1.0 +2.0 +3.0
になっている。つまり、より難度の高い2回転アクセルを行うと、GOEの振れ幅が大きくなるようだ。基礎点については2回転アクセルで3.5, その他の2回転ジャンプは大体その半分くらい。このような、基礎点と、GOEの分散の正の相関は一般に当てはまるようだ。
しかし、3回点以上のジャンプについては、GOEは負の方に偏って大きくなる。アクセル以外の3回転ジャンプのGOEは
-3.0 -2.0 -1.0 +1.0 +2.0 +3.0
で、3回転アクセルでは
-4.2 -2.8 -1.4 +1.0 +2.0 +3.0
なので、プラス側では伸びないが、マイナス側だけ増えている。
難度の高い技への挑戦が割に合わないのは、このGOEへの変換式がミスに対して段々辛くなっていくからなんじゃないだろうか。一方で、良質の演技への加点は変わらない。難度の高いジャンプをもっと重視しろというのは、この表を改訂するべきだという主張に等しい。素人のにわか意見ですが。
まず、隠し撮りはやるべきではなかったと思う。国際スケート連盟 (ISU) は、票の取引を行いにくくする目的で審査を匿名にしているわけで、審判の個人が特定できるような後姿を放送するのはISUのポリシーに反する。そもそも、キムヨナと浅田真央の評価点 (GOE) の差を見たいだけなら、Web上に公開されているのだからそっちを放送すればいい。→スコアへのリンク。隠し撮りを報道したのはただ単に映像のインパクトを大きくしただけにすぎない。そのために後姿を公開されてしまった審判が可哀想。
難度の高いトリプルアクセルにもっとGOEを与えるべきでは、というのが放送の趣旨のようだが、GOEはそもそも出来栄えを7段階評価するものなので、難度が高い技だからといって下駄を履かせるのは的外れだ。とはいえ、ルールが難度の高い技に挑戦する誘引を下げているというのもおそらく事実だと思う。評価方法についてのWikipediaを見ながらちょっと考えてみた。理解が間違えっていたら申し訳ない。
フィギュアスケートの総合得点は、技術点+構成点-ディダクションで計算されるらしい。このうち、技術点は基礎点+評価点で計算されて、そのうち基礎点は技の名前だけで決まり主観の入り込む余地はほとんどないらしい。今話題になっているのは評価点 (GOE) のつけ方だ。
評価点は技の出来栄えを7段階で評価したものだが、審判が '+2' をつけたからといってGOEが2点加算されるわけではない。技に応じて7段階評価からGOEへの変換は変わる。この変換表はICU rule 322 に載っているらしい。たとえば、アクセル以外の2回転ジャンプの場合、各評価に対するGOEは、
-1.0 -0.6 -0.3 +0.5 +1.0 +1.5
となる(それぞれ -3, -2, -1, +1, +2, +3 の時に対応)。
一方で、2回転アクセルでは
-2.5 -1.6 -0.8 +1.0 +2.0 +3.0
になっている。つまり、より難度の高い2回転アクセルを行うと、GOEの振れ幅が大きくなるようだ。基礎点については2回転アクセルで3.5, その他の2回転ジャンプは大体その半分くらい。このような、基礎点と、GOEの分散の正の相関は一般に当てはまるようだ。
しかし、3回点以上のジャンプについては、GOEは負の方に偏って大きくなる。アクセル以外の3回転ジャンプのGOEは
-3.0 -2.0 -1.0 +1.0 +2.0 +3.0
で、3回転アクセルでは
-4.2 -2.8 -1.4 +1.0 +2.0 +3.0
なので、プラス側では伸びないが、マイナス側だけ増えている。
難度の高い技への挑戦が割に合わないのは、このGOEへの変換式がミスに対して段々辛くなっていくからなんじゃないだろうか。一方で、良質の演技への加点は変わらない。難度の高いジャンプをもっと重視しろというのは、この表を改訂するべきだという主張に等しい。素人のにわか意見ですが。
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