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Yaleで、遊んで学ぶ日々。

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囲碁、ときどきプログラミング、ところにより経済。
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ふと思いたって、KGSにおける段級位の分布を調べてみた。KGSにログインし、English Game Roomに入室しているプレイヤーの段級位を記録する(English Game Roomが常時最も多くのプレイヤーが入室している)。これを3時点(土曜午後11時、日曜午前10時、月曜午前3時)について行い、データを作成した。全データをプールして分布をグラフにしたものが下図だ。 最頻値:2k, 平均:4.34k, 中央値:3k という結果になった。大塚囲碁教室新潟大学囲碁部の情報を参照すると、大体初段前後に多数が固まっているということのようだ。
disttxt.png




















せっかく3時点のデータを取ったので、時間帯間比較をしてみよう。下図を見てみると、上2つの分布の形状はよく似ているが、一番下(日曜朝10時)のグラフでは、7k当たりに小さな山が出来ている。日曜日にしか打たない特殊な層がいるからなのか、あるいは誤差に過ぎないのかはよく分からない。また、他の2つと比較して、真ん中(土曜の午後11時)は多少ランクが高いようだ。平均にしておよそ0.8の差。厳密なt検定はしていないが、標準誤差を計算するとおよそ0.2になるので、統計的に有意な差がありそうである。実は今回の3つの時間帯を選ぶにあたっては、それぞれアジア・米国・欧州の人が多そうなところを選んでいる。土曜午後11時はアジア、日曜午前10時は米国(LAで土曜の6時、NYで土曜の9時)、そして月曜午前3時は欧州(ドイツで日曜8時。※本当は日曜の午前3時にするつもりが寝坊してしまった)だ。土曜午後11時のプレイヤーの棋力が若干高いのは、アジア勢が多いことによるのではないかと考えている。
distbytimetxt.png





















グラフを見る限り、分布はやや右(棋力の高い方)に偏っている。おそらく、棋力が低いほど止めてしまいやすいためにグラフの左の方の人が観測されていないためだろう。感覚的には、”真の”棋力分布はおそらく左に寄ると思われる。データに観測されない層がいるために分布の解釈に注意が必要という点は、被雇用者の賃金や企業の利益などと同様だ。僕は現在4kの下の方。止めたくなるほど弱くはないが、まだ上半分にも届いていない。

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