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Yaleで、遊んで学ぶ日々。

Yaleで、遊んで学ぶ日々。

囲碁、ときどきプログラミング、ところにより経済。
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寝たのが朝5時とかだったので起きたらすでに12時を回っていた。
さぁ何をしようか。とりあえず海外からの学生はOffice of International Student and Scholars (OISS)というところでCheck-in作業をする必要がある、というようなことをemailで知らされていたので、地図で調べて向かうことにする。歩いて10分くらいの距離だ。とてつもなく天気がいい。道沿いには背の高い木が生い茂っていて全ての通りが天然のアーケードのようになっている。

OISSに着いて新しく着いたからCheck-inしたい的なことを伝えると、サンフランシスコでの入国手続きと同じ問題がまた発生した。やはりこの問題を解決せずして先には進めないらしい。受付の女性がちょっと上の者を呼ぶから待っててみたいなことを言うのでおとなしく待つことにする。また上の方の手を煩わすことになるようだ。その上の方は恰幅の良いおばさんで(大抵恰幅の良いおばさんだけど)結果的にはその問題を解決してくれる運びになった。これでようやくマイナスからゼロに戻ったわけだ。

OISSでCheck-in作業をしていると春にCampus Visitで出会った韓国人に偶然再会した。彼はOISSの目の前に住んでいる。彼は1日この町の先輩で、かつ韓国人の上級生から様々な情報をすでに得ているという強力な味方だ。そんな彼が午後は一緒に買い物に行ってくれるということだからこれはツキが回ってきた。一気にゼロから10歩進んだ感じだ。

彼はBroadway沿いにある店を紹介してくれた。大体寮からだと徒歩15分くらいのところにある。当然New YorkのそれとはBroadway違いなわけだけど、この名前が米国中にどれくらいあるんだろう。大宮の東口を出ると南銀座があるのと同じだろうか。東十条にも銀座商店街がある。

さてこの時点で僕の部屋にはベッドとマットレスはあるけどシーツと枕がない、という状態なのでまずはそれらの寝具が第一優先だ。これらはFamily Dollarというドラッグストアのようなところで程なく見つかった。Crocsも欲しかったんだけど売り切れなのか子供用しか見当たらなかったからとりあえずスリッパで代用した。さてCasherへ向かいクレジットカードを使おうとすると反応がない。
店員「Creditは駄目よ。Debitカードだけ」
えー。。ドラッグストアなのに?まじかよ。デビットカードって何だよ。
終わったと思った。というのも現金は全て前日に運転手のおじさんにあげてしまっていたから。残されたカードはもうtraveler's checkしかない。
"Do you accept traveler's check?"  "Yes, we do."
危うく再会して2時間の友人から借金するところだった。Traveler's checkを使うとお釣りは現金で来るので当面必要な現金(意外にQuarterとか1dollar billが要る場面が多い)はしのげる。

後で調べたところDebit Cardというのは買い物の時に提示して銀行口座から即時引き落としをするというようなシステムに使うらしい。Creditだと引き落とし日が月一で来るけどそこが違うという感じか? なるほど。いずれにせよ銀行口座はまだ僕のレベルでは行けないところにあるので今のところはどうにもならない。

その後いくつか店を回ってから後で夕飯を探しに行かないかと誘われる。本当に彼は強力な味方だ。韓国人の先輩の車で街の南の方へ足を伸ばしてみる。何がいいかと言うのでとりあえずAsianと答えると日本食屋へ連れて行ってくれた。彼の車はSUBARUだったから、彼はSUBARUって何なのと聞いてきた。僕は何かの星の名前だったと思うとか答えた。せっかくだから調べてみようと電子辞書を引くとどうやらプレアデス星団のことを言うらしい。それを伝えると「マジで!」みたいに喜んでくれたけど残念ながら僕は全く星には疎いので一緒に盛り上がれはしない。

それから言葉の話になり、色々な話題が出てくる。「オキマリ」っていうのが韓国語で「いいよ」みたいな意味とかでそれが日本から来たんじゃないかって同級生の方が言うのだけど全くピンとこない。だってそれはせいぜい「典型的・いつも通りの」という意味で使うか「注文したいものが決まった」みたいな感じでレストランで使うくらいしか思いつかない。先輩はしきりに"Okay, buddy"が語源だという説を唱えていたが僕もそっちを支持したい。韓国ではガス欠のことを「エンコー」とか言うらしいから、そいつは日本では学生の売春のことだと伝えておいた。今思えば「えんこ」というと乗り物の故障の意味があるな。そのうちガス欠というパターンだけが韓国で定着したのかもしれない。到着した日本食屋の名前の意味も聞かれたけど「園花 sonobana」という名前に意味なんてないから、「何か奇麗な言葉を並べたって感じ」と答えたら納得いかない風だった。

園花は立派なレストランで店内は奇麗で店員も日本人ではないけどとても丁寧なサービスをする。食事はあらゆる日本食を寄せ集めた感じで、寿司と竜田揚げと刺身と鰻と味噌汁と米飯が全部出てきて13ドル+tipくらい。確かに日本料理だけど食べ方は現地流だ。印象的なのは味噌汁が一番最初に来るということ。洋風コース料理的な発想で、まずはスープから、ということだと思う。それから、韓国人と一緒に食事をすると茶碗を左手に持って食べることに驚かれる。韓国ではテーブルに置いたままスプーンで掬って食べるのが正しい。この辺はお互いに文化の違いをもともと知っているので、「お、茶碗を持ってるねぇ」みたいな納得の空気になった。

その後同級生の彼の助けを借りてインターネット接続をできるようにすることに成功した。emailを返信したりblogを立ち上げてみたりしたのがその日の夜と次の日の朝(jet lagで睡眠時間がまだ狂っている)。
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成田を出発したのは7月30日の18時。まず9時間のフライトでサンフランシスコまで行ってここで入国手続きをし、さらに飛行機を乗り継いでニューヨークJFK空港へ向かう。 その後乗り合いバス(limousine)でNew Havenへ到着。順調に行けば約20時間の旅で30日深夜頃に寮に入る。はずだった。

ところがサンフランシスコでの入国手続きで大問題が発生し(完全に自分のせいなんだけど、万が一このことが知られて不利な立場になる人がいるといけないので、詳細は公開しないことにする)、手続きに1時間強かかってしまい、JFKへ向かう飛行機に乗り遅れてしまった。しかし1時間で済んでよかった。実際とんぼ返りもあるかと思ったから。Immigration Officeの皆さんに本当に感謝します。彼らは問題を持ってきた人物に対して怒ったり怒鳴ったりしないで、一緒に困ってくれるようだ。僕が自分の失敗について"I'm sorry"といったら"I'm sorry, too"と返ってきた。何やってんだお前は、帰れ帰れって感じではなくて、仕方ない奴だな、よし俺が何とかお前を入れてやるって雰囲気だった。

で、仕方がないのでUnited航空のデスクで事情を話してみると3時間後の飛行機に切り替えてくれるとのこと。なんだそういうシステムなのか。そうか空の旅には遅延・トラブルは付き物だからか! というわけでこれに搭乗することに。

ここでもちょっとした出来事が。航空券に"SSSS"が付いていたのだ。SSSSと書かれた航空券を持っている人は搭乗時の手荷物検査を詳細に受けることになる(後から調べたら SSSSはSecondary Security Screening Selectionの略だそうで、若い男の片道切符というのが要注意対象であったようだ(なるほど、確かに怪しい。でもランダムにも当たることもあるらしい)。理由はよく分からないけど左右から風が出てくる機械に入れられたりバッグの中身を一つ一つチェックされたりした。総じて丁寧に扱ってくれたから不快感はなかったけど。何が悪かったんだ?! と思っていたら後ろの同じ境遇の香港女性が簡単に事情を説明してくれた。その人が香港から来たと言うから"I'm from Japan"といったらそのパスポートを見れば一目瞭然よみたいなことを言って笑われた。ああもう。

この飛行機はon timeでニューヨークへ到着したのだが、乗り合いバスはとっくに最終が終わっていた。朝までここで待って始発で行こうと思っていたら、空港からのcar serviceをしているというおじさんが話しかけてくる。
おじさん「お前はどこへ行くんだ」
僕「New Havenです」
お「New Havenだって? コネチカット州じゃないか。じゃあお前はYaleへ行くのか」
僕「そうです」
お「俺が今夜中に送ってやる。どこでも一律料金250ドルだ」
僕「いや、高いんでここで待って朝一番のlimousineで行こうと思います」
お「ここはもうすぐ閉まるぞ」
えっまじかよ! てっきりJFKってのは寝泊りできるもんだと思っていたよ。Terminalって映画見てたからさ。
パッと見た感じ歩いていけるようなホテルとか漫画喫茶はなさそうなので、ちょっと緊張したけどこのおじさんのお世話になることにした。ごく普通の車だった。

しかしこのおじさんがとんでもなくいい人だった。僕はアメリカに来てからまだいい人にしか出会ってない。
お「お前は日本人か?」
僕「そうです」
お「じゃぁYou are very tsukareta! だろう」
みたいな気さくなトークもかましてくれたり。Cell phone片手に運転してたけども。

電車だとニューヨークからNew Havenまで1時間強かかるので大体それぐらいかなと思っていたら、実際そんなもんでついた。まずはSecurity Officeで寮の鍵を受け取って(実はここでもSecurity Officerとの会話でおじさんがかなり活躍している)、寮に向かう。締めて運賃250ドル+高速代60ドル+チップ。チップは10%とか20%だから、感謝の意もこめて350ドルくらいか。
僕「Traveler's checkでいいですか?」
お「駄目だ」
僕「じゃぁちょっと待ってください」
手持ちの現金をかき集めてみる。しかし財布を全部あけてみたけど290ドルちょっとしかない。
僕「Cashはこれしかないんです。。。」
お「えー。。じゃぁそれと50ドルのTCでいいよ」
本当にすみません。そしてありがとう。
"Thank you"に知っている限りの強調の副詞を付けて、そして出来る限り心を込めていったら"My pleasure"と答えてくれて、勉学に励めよ的な言葉を残して帰っていった。本当に感謝している時の"My pleasure"ってものすごく感動的だ。「どういたしまして」って、どうよ。でもこんな石油が高い時期にコネチカット州まで往復して本当に採算取れてるの?

部屋についたら、予想通りの広さで、収納充実、ベッドにむき出しのマットレスが敷いてあった。冷蔵庫には水を入れるケースと缶ジュースが残されていた。このジュースは捨てようと思う。LANは見当たらないが、とりあえず持参したlaptopを起動させてみると、どうやらwirelessが飛んでいるようだ。なるほど。じゃぁ早速到着メールをと思ってgoogleにつなごうとしたらつながらない。でも大学のemailアカウントにはアクセスできた。どうやらローカルなネットワークのようだ。

ここまでたどり着けた奇跡を噛みしめつつ、むき出しのマットレスに持ってきたUNIQLOのクッション兼ブランケットを枕に、7月31日の午前5時ごろ、就寝。
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