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Yaleで、遊んで学ぶ日々。

Yaleで、遊んで学ぶ日々。

囲碁、ときどきプログラミング、ところにより経済。
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mixiニュースでちらほらと韓国に負けただの原采配は消極的で駄目だなどと書かれていたので、今大会は駄目なのかと思っていたら、たまたまTVで準決勝米国戦があると知ってそれ以来チェックし始めたWorld Baseball Classic 2009.   決勝は対韓国戦ということで、アジア系の学生が大量に住んでいる寮へ出かけていって一緒に観戦した。この大一番を相手チームの国出身の友人たちと一緒に観るなんて得難い経験だ。

寮のラウンジの大型テレビの前に集まったのは、韓国15:日本2という超アウェイ。日本が先制したシーンで大袈裟に喜んでいたら渋い顔をされたので、これはさすがに失礼だったかと思って自粛していたら、あっちは栗原の併殺に本気で騒いでやがる。小笠原のチャンスに "OGASAWARA!" コールを送ったが残念ながら凡退。すかさず韓国人たちが "OGASAWARA!!!" コールを返してくれた。やってくれるぜ。自国を応援するのは当然。自粛なんてしていたら喰われてしまう。

それにしても残塁の多い試合だった。日本はヒットも出るし好機を何度も作るのに、あと一本がなかなか出ない。下位打線が奮起するとイチローが凡退する。イチローが当たるとクリーンナップが併殺に倒れる。一方で韓国はパワーヒッター揃いで常に恐ろしいフルスイングをしてくるものだから、先発の調子もヒット数も圧倒的に優位なのにも関わらず終始冷や冷やだった。嫌な予感がついに的中したのは9回裏二死の場面。あと一人のところで韓国にタイムリーが出て同点延長へ。ついに例の「テーハミング!!」コールが始まってしまい、この時はもうこのまま持っていかれるかと思った。こんな試合展開でも日本チームの選手が気持ちを切らさなかったことに感動した。そういうところが本当に世界のトッププレイヤーなんだな。アスリートはやっぱりハートか。

どうも攻めがちぐはぐな中で8回まで投げ切った先発岩隈(個人的には7回で交代でよかった気もするけど)とコンスタントに好プレイを続けた内川と片岡に痺れた。ずっと不調だったのに最後の最後に全部持っていったイチローはやっぱり千両役者。やっぱり何かを持っているんだね。

試合後は、最後まで見ていた全員と握手して(たぶん)好意的に別れた。韓国人の一人が親切にも車で家まで送ってくれた。
The best game can never be made by one team!!!
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prosecutor, summons, probation, misdemeanor...

というような単語が分かる人ってどれくらいいるだろう。僕は、5年前に国際刑事法を勉強した時に使った記憶が微かにあるけど、まさか実生活で使う日が来るとは夢にも思わなかった。

ある秋の日に近所の通りを歩いていると、路上に停めた車の中から呼ぶ声がする。

「荷物を運ぶのを手伝ってくれませんか」


New Havenは治安がよくない。注意しなくてはいけないところである。相手が中年のおばさんだったので手伝うことにする。

どこまで運ぶのかと尋ねると、music schoolまでと言う。Yaleのmusic schoolは随分離れたところにあるはず。おかしい。でも自分がリスニングをしくじっただけかもしれないのでこういう場合はあんまり気にしない。後から分かったことだが、大学内の音楽学部ではなくて、別のNeighborhood Music Schoolというやつだったらしい。来たばかりの頃のオリエンテーションで名前だけは聞いたことがあるのを思い出した。こんな近所にあったのか。

彼女はそのmusic schoolの教官だったらしい。楽器は弾くのかと聞かれたので昔にちょっとだけギターを、なんてしらじらしい会話を交わす。


さほど重くもないけどかさのある荷物を運び終わると、彼女はお礼にと言ってコンサートのチケットをくれた。彼女はNew Haven Symphony Orchestraのクラリネット奏者でもあるのだそうだ。この辺で活動しているオーケストラというのは大体3つあって、Yale大学の学部生によるYale Symphony Orchestra, 同じく大学院生によるPhilharmonia Orchestra of Yale, それから大学とは直接関係のないNew Haven Orchestraである。このうち、Philharmoniaだけは無料で(なぜか学部生の方は有料である)、何人か知り合いがいることもあって時間があれば聴きにいっている。そういうわけで、New Haven Symphonyの演奏を聴く初めての機会を得たわけだ。寮の友人のこの話をしたら、「ついてった先に屈強な男たちが待ち構えていたらどうすんの」と言われた。


そのコンサートに1月29日に行ってきた。いつもの無料のコンサートと違ってどうも回りの年齢層が高い。僕らは最年少じゃないかってくらいだ。

曲目は
Bernstein, Candide Overture
Rachmaninov, Rhapsody on a Theme of Paganini
Elgar, Symphony No 2 in Eb Major, Op 53.

Bersteinは始めから終りまで軽快な調子で、恰幅のいい指揮者がちょこまかと動くのがコミカルで楽しい。片平元みたいにジャンプはしなかったけどそれに近い屈伸運動が見られた。Rachmaninovの時はPianoで指揮者で見えなくなった。連れの人が言うには、ピアニストが美人だから指揮者がじろじろ見ないようにピアノでシャットアウトしているんだそうだ(そんなわけない)。のだめで出てきたのとは別の曲だけど、こっちもすごくロマンティックなメロディ。Elgarは、ちょっとダレた。なんか起承転結がないっていうか。まぁ疲れたのかな。


今までで一番楽しめたコンサートだった。これまで行ったPhilharmoniaのコンサートは現代曲が多くて、意図的に入れられた不協和音などがしばしば僕の理解を超えていたから、今回のような単純に「楽しい」とか「綺麗な」曲は聞きやすかった。次はもっと小さいホールの、ピアノとかギターのコンサートに行きたい。さて、どこかに困っているピアニストはいないかな…。
日本へ帰国した折に、台湾へ小旅行に行ってきた。同じく帰国中の台湾人の友人に案内してもらったのだ。そのことをある人に言ったら、「何ですか、そのセレブな感じは」と言われた。セレブっていうのは言葉の遣い方が違うんじゃないかと思うけど、確かに1年前からしてみたら夢みたいな話である。1年前の今頃といえば、まだ米国の大学から合格通知も来ておらず修士論文の発表もまだという段階で、渡米が叶ってそこで友人ができてその友人を訪ねて海外旅行する日が来るなんて想像すらしなかった。近頃つまんないなんて言ったら「あんた、恵まれてるよ」と1年前の自分のつつかれそうである。Neil Diamondは "Good times never seemed so good" と歌っていたし、『すいか』で浅丘ルミ子は「私達はまだまだラッキーよ」と生徒を諭した。でも、外から客観的に解釈された僕の世界と、僕が見て僕が感じた僕の世界のどっちが大事かなんて、正直分からないんじゃないかと思う。奥森かずいは「大切なのは、あなたが今苦しんでいるという事実です」と言っていた。そのあたりはとても便宜的で構わない部分で、そこの切り替えが上手いことが心穏やかに過ごしていくためのコツなのかもしれない。


台湾、というか時間がなくて台北とその近辺しか見ていないのだけど、いたるところ食べ物の匂いがする。屋台やオープンな感じの食堂、それから食材を売る店が多いからかな。印象としては、豚や牛をダシに使う料理が多いんじゃないだろうか。日本人の僕はやはり鰹や昆布のダシに慣れているから少し鼻につく。食べてみればまぁ大丈夫という場合が多いのだけど。ただ、小龍包は絶品である。


もう1つ食べ物で触れないといけないのは、臭豆腐というやつ。"Stinky Tofu" っていうからまぁ匂うんだろうなとは思っていたけど、改めて漢字で書くと恐ろしい字面である。「豆」以外の2文字は悪口だもの。臭豆腐を売る店の前を通りかかった時、母の実家を思い出した。僕の母の実家の辺りでは牛を飼っているのである。臭いにも色んな種類があるけど、今回はそういう臭いらしい。焼いたものと煮たものがあるらしいが今回は煮たものを頂いた。「匂いは悪いけど食べると美味しいから」と人は言うけど、匂いの分を補って余るほどの味がするかというと…。まだまだ舌が肥えていない模様である。そういえば、焼いたものの方が食べやすいらしい。そっちは今回は(HP不足のため)食べなかった。日本で京成関屋駅前のラーメン屋のご主人に聞いたところ、臭豆腐は発酵させているので納豆と同じ部類なのだそうだ。そう言われると、好きになる日が来ないとも言えない。ところで、くさやというのはどういう臭さなんだろう。CHIBI2009-01-05no224.jpg










台北の道路は原付だらけである。若い人は皆原付で移動するらしい。今回は運転する機会はなかったけど、後で調べてみたところ台湾は道路交通に関する条約 (Geneva Convention on Road Traffic, 1949) の当事国ではないので、通常の国際免許証では運転できないらしい。その代わり、日本の免許証と公式の中国語訳を携帯すれば1年間だけ運転できるようになっているらしい。通常の国際免許証には「原付」という車両区分がないので原付は運転できないが、この台湾との取り決めでは日本の「中型」や「普通」の免許での原付の運転が認められているのだそうだ。ところで、台湾が条約に参加していないのは政治的な問題なんだろうか。このレベルの実務的な条約でまで政治の影響が出るのだとしたら、外交というのは真に建前の世界なんだなと思う。CHIBI2009-01-05no175.jpgCHIBI2009-01-05no174.jpg
CHIBI2009-01-05no239.jpg











暴走族が皆マスクを付けているのは「俺は口なんか利いてやらないぜ」っていう突っ張ったポーズだと勝手に思っていたのだけど、あれは排気ガスを吸わないためにつけていたんだとはじめて知った。台湾の若い人たちは皆お洒落なマスクをつけている。服装や髪形については、聞いていた通り日本と随分似ている。男子学生の間ではオリエンタルラジオの慎吾君みたいな太めの縁付き眼鏡が人気なようだ。全体として日本の地方都市みたいな温かさがどことなく感じられる。言うなれば、「台湾っ子」または「台北っ子」って感じ。


CHIBI2009-01-04no163.jpg台北には、台北101という完成当時世界最高 (509.2m) だったタワーがある。今はドバイだかどこかのビルに高さでは抜かれてしまったらしいが、エレベータの上昇速度は今でもまだ世界一 (1,010m/min) を守っているのだそうだ。僕はこの話を聞いた時、いつか『未来創造堂』でやっていたエレベータ技術開発の話かなと思ったけど、後で調べたら実際そうだったらしい。このエレベータを作ったのは東芝エレベータで、クライアントが世界最速(きっと高さだけじゃすぐ抜かれることを予測していたのだろう)と同時に要求したのが全く揺れないということだった。エレベータの床に立てたコインが上昇中に倒れないくらい揺れないことを求めたらしい。そういうクオリティの部分で頑張れるあたり、日本らしいと思う(実際エレベータは早いけど揺れなかった)。台北101から眺める景色は今まで見た夜景のなかでもひときわ奇麗だった。台北は密集しているうえに一つ一つの建物が小さい。あと、やっぱり高さも大事なのかな。


中心部から地下鉄で少し離れると箱根みたいな温泉町がある。狭い範囲にそういう色んなものが詰まっているのは面白いところだと思う。混浴の露天浴場もあって皆水着で入っている。風呂というよりは温水プールみたいに見えた。今回は、水着もなかったし残念ながら遠目に眺めただけ。
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台北の地下鉄のチケットはコインだった。ゲームセンターで使うようなおもちゃみたいなコインで、これを入場するときにsuicaのような機械にかざし、出口で回収される。穴を開ける必要がないからそのまま何回も使いまわせて環境に優しいのだろうか。携帯電話のマナーも少し違う。「喋る時は小声で」だそうだ。
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予想していたことではあるけど、台北には日本が溢れている。音楽も結構流れていて、中島美嘉をよく聴く。『流星の絆』を店前で流しているDVD屋もあった。セブンイレブンで買ったジャスミンティは実は日本のと同じ商品で(上から中国語のラベルが貼られているだけ)ガッカリした。でも、最も浸透しているのは平仮名の「の」かも。これは、所有を表す「的」の代わりに用いられている。確かにこっちのほうが断然早いからね。ノートを取る時とかにも便利らしい。


夜市が楽しい。お祭りの屋台のような雰囲気で、しかも特別な日だけでなく毎日やっているらしい。かたやモダンなデパートやコンビニエンスストアが進出している一方で、何でこんな小さなお店がちゃんと生き残っているんだろう。日本の地方都市ではシャッターが下りているというのに。差別化戦略が上手くいっているか財政の補助があるのか、理由は知らないけど(そのうち調べてみようと思う)エネルギッシュである。CHIBI2009-01-05no231.jpg
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ちなみに臭豆腐を食べたのも夜市。よく萎えないよなぁ。
帰国時の最大の楽しみだった、銭湯へ行ってきた。今までは、サウナってどうも苦手で水風呂とか何が楽しいんだかさっぱり分からなかったのだけど、アメトークの「サウナ芸人」を観て、一度「サウナ→水風呂」を数往復するというのを試してみることにした。10分弱サウナにいると水風呂が気持よくなるし、水風呂にしばらく使っているとサウナが苦じゃなくなるようだ。これはいい。結局5セットをこなした。体重が1kg減っていた。

サウナの中で見知らぬおじいさんに話しかけられた。酔っぱらってるらしく、顔が真っ赤で何を言っているのかよくわからない。ここは本当に日本なんだろうか。

おじいさん「脳を使う、人を使う、社長ってのはこうでなくちゃいけない」
僕「そうですね」
お「うちの社長はそういう人だよ」
僕「いい社長さんなんですね」
お「俺も社長、いや社長の上に行きたい。俺は64だけどまだまだいける」
僕「そうですか」
お「お宅もやればなれるよ、社長」
僕「そうですかね、きっとあなたもなれますよ」
お「俺はもうやってるよ、社長」
まったく要領を得ない。

お「俺は2億5千万持ってる」
僕「そうなんですか」
お「でもこれは自分のものだとは思ってない」
僕「与えられたものなんですね」
お「人のために。そうでなくちゃいかん」

お「来年はTV出るよ。太田裕美と知り合いなんだ俺は」
そのコネは今どれくらい通用するんだろう。
僕「好きですよ、木綿のハンカチーフ」
お「あぁ、俺はあの頃中学生だった」
そんなわけないでしょ。

お「あんたも体鍛えんといかん」
僕「そうですね」
お「俺は64だよ。誰にも負けないよ」
僕「若い頃鍛えたんですか」
お「若い頃はあんたと同じみたいなもんだよ。60歳から鍛えた」
マジで!?

お「俺は1億5千万持ってる」
30分で1億失ったらしい。株式投資だろうか。
お「現金で」
違った。

回りの人はうるさがっていたけど、こういう人の話を聞くの、嫌いじゃない。
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