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Yaleで、遊んで学ぶ日々。

Yaleで、遊んで学ぶ日々。

囲碁、ときどきプログラミング、ところにより経済。
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経済学部のクラスにNoamというユダヤ人の男の子がいるのだけど、彼がユダヤ人のディナーに招待してくれるというので行って来た。これが帰宅直後に彼に送ったemail:

Hey Noam,

I realized that I left my bag in the building we went today.  There is
some important stuff including my wallet inside.  Could you please
tell this issue to someone who is in the building and ask them if I
can go and take it tomorrow?

Sorry for bothering you but I definitely need your help.  I even don't
remember the address of the place.

Thanks, Kohta
PR

"Puyo Pop Fever is a fun adventure story that requires Zen-like concentration and super-fast reflexes...."
Amazon.comの紹介ページより。


僕の2つの趣味がここに来てがっちり噛み合った! ていうか、やっぱこっちの人は日本製品を禅とか侍とか相撲とかに結びつけるのが好きなんだな。あと神風とか。
数週間前にテレビ番組のなかで「赤ちゃん肌になれる」と紹介されて以降、韓国の家庭料理プゴクが日本で注目されている。以前にも納豆やバナナについて、その効用がテレビで取り上げられた際には一時スーパーマーケットからそれらの食材が姿を消し、その後流行が下火になると在庫過多になり大特売が行われるという現象が起こったが、今回はプゴクの材料であるプゴ(干し鱈)とダシダ(粉末上の牛肉スープ)は楽天で買えると放映されたために楽天が現在品切れ状態らしい。米国には、中国人のそれほどではないにしても巨大な韓国人コミュニティが存在し、韓国産の食材が入手可能である。多くの日本人が首を長くして楽天の入荷を待っている間に、プゴクを作ってみよう。

New HavenにはOriental Pantryという韓国人のキムさんの経営しているアジアン・グローサリーがあって、まずはそこへ行ってみた。すると、ダシダはあるがプゴは現在品切れ中で来週入荷するとのこと。代わりに、Cook-Doみたいな出来合いのプゴクがあると勧められた。とりあえず試してみようと思って購入することに。
CHIBI2009-08-29no001.jpg




右端がプゴク。


これがあればとりあえずプゴクは食べられるのだけど、キムさんが「ダシダは何にでも使えて便利だから買っていきなさい」と言うのでダシダも購入。さらに「韓国のお餅があるよ。日本人ならお餅は好きでしょ」とガンガン押してくる。結局なかなか旨かったのでお餅も買った。最後に「来週プゴが入るからその時また来なさい」と念を押された。ぐいぐい来るな、キムさん。昨日早速インスタントのものを作ってみたところ鱈の味がすっきり美味しいスープだった。

他に、J-MartHong Kong Groceryという食材店があるのだけど、こちらは中国人か台湾人のやっている店。「プゴクが作りたいんだけど」と言って尋ねるのも面倒なので、ざっと見回して干し鱈が見つからなかったので諦めた。

インターネットで探してみると、HartfordというNew Havenから車で50分くらいの都市に3件の韓国食材店があるらしいと分かったので、今日行ってみた。1件目、Lotte Market (818 Silver Lan, East Hartford, CT 誰かのブログでの紹介)は、外から見ると全く明かりがついておらず、案の定閉店していた。2件目、Lotte Marketの別店舗 (1150 Burnside Ave, East Hartford, CT) も閉店済み。不況のあおりを受けてか倒産に追い込まれたようだ。

手ぶらで帰ることも覚悟して行った3件目は、Young's Oriental。ホームページを持っていないらしく事前情報なし。しかし素晴らしいことに、こちらは生き残っていた。店内はこじんまりとしていて雰囲気がNew HavenのOriental Pantryとよく似ている。ダシダがあるのはすぐ確認するが、肝心の干し鱈が見つからない。店に入った時にアニョハセヨと声をかけてくれたことから韓国人らしいと思われるおばちゃんに、プゴクを作りたいんだと聞いてみると、どうもプルコギにしか聞こえないらしくコミュニケーションが成立しなかった。韓国の家庭料理で干した魚とダシダで作るスープが作りたいんだと言うと、店内のある一角へ案内してくれた。煮干が沢山あった。まだ話が通じていないようだ。店内をうろうろ彷徨っていると、おばちゃんが「あんた一体何が作りたいのよ」と聞いてきた。いい人だ。僕なら "I would buy online" って投げるところだ。「プルコギじゃなくてプゴク。韓国のスープで、dried fishが入ってるんだ」って頑張って説明したら、やっと伝わった。「Oh, プゴク!! それは dried fish じゃなくて dried pollack のスープだわよ」 鱈は魚じゃねーか!というモヤモヤ感はさておき、干し鱈を置いているのかどうか聞いてみるとやっぱり品切れらしい。でもその代わりに、fresh pollack ならあるって。プゴクを作るのにそれを使ってもいいのかと聞くと、「Freshな方が美味しいに決まってるでしょ」だって。そういうもんかな。Freshと言うものだから生かと思ったら冷凍した切り身でした。その後、プゴクの作り方を詳しく教えてもらって、大根と豆腐とhot pepper powderを一緒に購入して、いい気分で帰宅した。

お店で聞いたレシピは、テレビで紹介されていたものとは大分違っていた。地域差だろうか。テレビのものは、
1. 干し鱈とダシダを水300ccに入れて火にかける。
2. 3分間沸騰させる。
3. 出来上がり。
という超簡単レシピだったが、Young's Orientalで教えてもらったのは、
1. 水を火にかける。
2. 塩を少々加える。
3. 鱈(切り身)を入れる。
4. 大根を入れる。
5. 沸騰したらhot pepper powderと醤油を加える。
6. 最後に長ネギを入れる。
7. 出来上がり。
これでも相当簡単だけど、聞いた感じ大分味が違いそうである。そもそもおばちゃん的にはダシダは使わなくてもいいんだってさ。ダシダは、牛肉の他にも玉葱、ニンニク、胡椒などの色んなエキスの詰まった粉末スープだから、使うと使わないとではかなり変化が出るだろう。とりあえず今回はおばちゃんに従って作ってみることにした。

レシピのとおりに作ってみたところ、確かにすっきり旨いんだけどどうも味が足りない、と思った。こういう時は大抵ダシが足りないんだろうと思い、結局ダシダを投入した。
CHIBI2009-08-29no002.jpg





完成品がこちら。

スープが赤いのはhot pepperのため。前日のインスタントとは大分スープの感じが違うけど、それはhot pepperと醤油のせいだと思う。これも旨い。魚をベースにしたスープを作るのは実は初めてなんだけど、良い香りに仕上がるものなんだな。やはりhot pepperが効いていてピリッと辛く、いかにも韓国って感じだ。

冷凍鱈の切り身がまだ大量に残っているので、しばらく色んなバージョンを試してみる予定。1ヵ月後には赤ちゃん肌かな!
かねてより心に決めていた通り、授業が始まる前に大魔王ゾーマを倒すことができました。FC版DQ3ってクリア後に発生するイベントってあるんだったっけ? 誰か知っていたら教えてください。

勇者の武器は結局「王者の剣」ではなく「はやぶさの剣」にしていたのだけど、どっちの方が有利かイマイチ判然としない。賢者の武器も「ゾンビキラー」や「草薙の剣」から「はやぶさの剣」に替えたんだけどこれが良かったのかどうかも分からない。はやぶさの剣にすると攻撃力が落ちる代わりに2回攻撃が可能になるわけなんだけど、どうもキャラによって与えるダメージの合計が増えたり減ったりするような気がする。男賢者こうたははやぶさの剣で強くなった気がするが、女賢者ゆきこは逆に与えるダメージが減ったみたい。

新学期まで暇な時間があるから打撃ダメージの計算式を改めて推計してみようかなぁ。まぁ検索すれば出るのだけど、遊びで。そうすれば、もしかしたらはやぶさの剣が有利になる条件が明らかになるのかもよ。

米国に滞在して1年、色んなところを旅行した。以前はそんなに旅行が好きってわけでもなかったんだけど、ネットで情報集めて計画を立てて知らないところに行くっていうのは面白い。そんな中、頭に浮かんだのが、「日本国内旅行もめっちゃ楽しいはず」ということ。夏休みはがっつり西日本の旅を楽しんだ。

今回の行き先は京都・大阪・奈良・伊勢志摩・広島・神戸。四国と九州は次の機会に。京都では、宝泉寺という禅寺で3泊4日の修行をした。何か得られるはず、という曖昧な期待を胸に入山する。大阪在住の友人2人を誘って一緒に行った。行ってみると、団体で来ている人は他にはいなかったから、イロモノ集団と見られていたのかもしれない。

スケジュールは、朝5時半起床、太極拳で体を目覚めさせたあと朝の座禅。それから朝食。食事の後は作務を行い、昼食。お昼は4時間ほど自由時間でその後夕飯。最後に夜の座禅・読経をして10時に就寝。

朝食と夕飯は作法に則っていただく。セルフサービスで自分の食べる分だけ取る。お残しは許されないのでほどほどにする。また、食事中は正座で、全員が食べ終わるまで待たなければいけないので、僕は食事が早く終わるようにさらに控えめにした。皆が終わってもなお食べている人がいると恨めしい気持ちになる。俺の煩悩。食事中は音を立ててはいけない(ことになっている)。実際は器のぶつかる音がカツカツと聞こえるけど、会話はない。最後にお湯と沢庵で器を洗う。これは聞いたことがあったけど、これじゃあんまり奇麗にはならないね。長期滞在者は週1くらいで洗剤で洗いなおしてるのだろうか。

正座には裏技が許されていて、2つに折った座布団を腿の裏に挟むと大分楽になる。体が硬いし、左膝の手術をしたこともあって、この技なしにはやっていけなかった。

座禅は、朝25分×2本、夜25分×3本行う。座禅用の座布団というのがあってその上に座り腰を高くし、両膝を地につける。座禅中は動いてはいけない。薄暗く、静寂の中で虫の音だけが聞こえ、線香の匂い(線香で時間を計る)が漂っていると、何とも考え事にふけるには最適なんだけど、それは本旨ではない。何も考えない、というのが座禅。副住職さんは、自分の呼吸だけに集中するように、とアドバイスをしてくれた。「呼吸の数を数える」とも言っていたけど、それやると寝ちゃいそうになる。だから奥が深いというか、簡単にはたどり着けない境地ってのがあるんじゃないかと思えてくる。とはいえ、その境地にたどり着いている人ばかりじゃなくて、寝ている人や体をもじもじさせている人を見かけたりして、ほっこりした。

作務は結局1度しかするチャンスがなかったんだけど(1日目は午後入山、3日目は写経、4日目は作務の前に下山というスケジュールなので2日目のみ)、僕は掃除でも畑仕事でもなく昼食の準備に志願した。寺の料理ってやつに興味があったのだ。さてどんな精進料理を作るんだ、と思っていたら昼食は精進料理じゃないんだそうだ。これはこの寺独自のルール。良くも悪くも初心者向けということだろうか。漬物や煮物の残りを全部使って、春雨サラダを作るよう指示された。春雨サラダは初めてだったので、一緒に来た友人らに「春雨サラダの味付けって何が合うかな」と休憩時間に聞いた。そしたら「森君が生まれて初めて作る春雨サラダが昼食に出るらしい」という噂が全員に広まってしまって逆にプレッシャーがかかった。不安がっていたら、一緒に昼食担当だった潜龍さん(漢字あってたかな)というお坊さんに、「どんな食事でも全部食べきるのが寺のルールだから大丈夫」と励まされた。フォローになってない。用意された野菜をがっと全部入れてポン酢とごま油で和えたらなんかそれなりの味になった。これは今後276 Prospect St. meal planに加えることにしよう。

潜龍さんは、副住職がいない時は座禅を仕切る人で、座禅中は雰囲気があって近寄りがたい。はじめは、この人が料理をしていた人と同じ人とは思ってなかった。それくらい違う。話してみるととても柔和で気さくな人で、「僕はまだ修行中の偽坊主ですから」なんて言っていた。好意と敬意を表して、帰ってから始めたDQ3のパーティに僧侶として参加してもらった。
DQ.jpg







座禅は、やっぱりつらい。眠気は大丈夫だったけど足が痛いのが何とも。体が硬いのが原因かとも思ったけどたとえ柔らかくても長時間同じ姿勢を保っていると痺れる。調子のいい時で大体10分くらいでヤバイって感じになって残り時間をどう紛らわせていくかを考えていた(本当は頭を空っぽにしないと駄目なんだけど)。コンディションが悪いと開始直後から足が痛い。でも、いい座禅をしたな、って思う瞬間もある。ふっと気がつくと「今すごい集中してた」って思うのだ。つまりその瞬間に集中は途切れちゃったわけなんだけど、それが25分とかそれ以上続けられたら、さらにそれを毎朝毎晩していたら、と想像すると、まぁ想像は絶するんだけどそこには何かがあるような気がする。

友人が潜龍さんと座禅について話をしたらしいのだけど、彼でも「もう無理って時あります」だってさ。宝泉寺で一緒になった方の話によると、潜龍さん、足が痺れちゃって大変だった時もあったらしい。だからって笑って誤魔化したりするでもなく、そのまま続ける。プロってそういうものなんだよね。「逆に」を狙うのは美しくない。お寺の生活のなかにある価値観は、どれも真っ直ぐだった。戦略上、せんりうさんはその後悟りを開かずに転職し、ベホマを唱える戦士として活躍しています。現実の世界では悟りを開いて般若心経を唱えて欲しいものです。
2009y08m24d_121119473.jpg







4日目、朝食を終えると、正座と座禅からの開放感が身にしみた。一緒になった修行者やスタッフの皆さんと合掌写真を撮って下山した。
CHIBI2009-07-30no099.jpg







その後トロッコ列車に乗って京都市内へ行って、作務衣のまま観光した。夕暮れ時、友人らと3人で鴨川沿いに座ってぼんやりしていたら、誰の発案だったか川を眺めながら座禅をしようということになった。寺では畳の目を見ながらだったけど、今度は川の流れを見ながら。無理せず5分だけ。でも今までで一番気持ちのいい5分間の座禅だった。京都の川べりで作務衣姿で座禅をする3人組は、観光客にパシャパシャと写真を撮られた。正真正銘の偽坊主である。

初日はこんな生活4日ももたないよって思っていたんだけど、不思議なもので今、新学期を目前にして思い返すとあぁ良かったな、なんて思う。座禅っていうのは、生産活動じゃないんだ。機会費用がかかっている。食事の作法にしても、楽な姿勢で喋りながら食べたほうが楽しいかもしれない。果たして何なんだろう、この無駄の価値は。Economicsにこれを解き明かす力は今のところなさそうである。しかし、Economistはこれを認識しなくてはいけない。
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